昇段審査レポート
新極真会 福井中央支部 山﨑 正寛

私の空手との出会いは、たいへん遅く46歳の時、当時小学生だった息子が通っていたこちらの道場で、師範に「おじさんでも空手できますかね」と声かけたのが始まりでした。
最初は、日頃の運動不足で、最初の基本稽古で息が上がってフラフラの状態でした。
入会当時は、黒帯なんて雲の上の話であって、私自身としては、運動不足解消程度になれば良い、型や組手もそんなに強くならなくても健康のためで十分と思っていました。
そのうち週2回の稽古が習慣となり5、6年の月日が流れ、級を重ね、とうとう茶帯まできてしまいました。そして県外の試合(50歳以上)にも出るようになり、いつしか一生懸命練習をして試合にで出ることが楽しいと感じるようになりました。(ヘタクソですが・・・)
そのような日々のある日、師範から「昇段頑張ってみましょうか」と声をかけられました。しかしながら、「もういい年ですので昇段なんてとんでもないです」とお断りをしていました。 その後よく考え、頑張るなら今が最後のチャンスだと思い、とにかくやってみようと決心しました。そして昇段審査の特訓が始まりました。会社の仕事も忙しく、地域等の行事や仕事もあり、その合間を見てできる限り稽古をしてきました。
そして、師範の熱の入ったご指導と、道場生の皆様にたくさんの協力、応援をいただきまして、この度の審査の基本、型、体力審査、そして最後の10人組手、フラフラで意識が朦朧になりそうな中、何とか終えることができました。
私のような「おじさん」でもやり遂げたことは、師範のご指導は無論ですが、若い道場生や、多くのおじさん道場生仲間が居たからかも知れません。支えて応援してくださった皆様に何とお礼を申し上げて良いかわかりません。とにかく感謝、感謝です。またこの審査を目指し頑張ったことは、私の人生にとっても大きな自信と糧になったと思っています。
今後は、後進の指導、次の審査を受ける道場生仲間のためにできる限り協力して、また自分自身も更に精進して、黒帯にふさわしい空手人を目指していきたいと思います。
この度は、誠にありがとうございました。
押忍
平成28年6月26日
2016年07月16日 13:29